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アルバイト情報誌をみていると『業務委託』という募集をよく見かけるようになりました。

私の仕事もこの『業務委託』なのですが
はじめて私のところで働きたいという方に
『業務委託』を説明するだけでも
大変な労力を使っていました。

最近では
当たり前になりつつあるかと思いますが
「ウーバーイーツ」など
業務委託で働く方に
個人的に警鐘を鳴らしたいと思います。

『業務委託』ってつまりは『個人事業主』ということです。
私自身はもうすぐ『個人事業主』を経験して10年がたとうとしています。

その間に様々『個人事業主』を失敗した方を見てきました。

『個人事業主』の反対は『雇用で働く』です。

パート・アルバイト・正社員など
一般的には『雇用主』である会社などが
税金を積み立てるなど、働く人にとっては
税金を考えずとも、勝手にしてくれています。

これは、『雇用主』に税金を計算し納める義務があるからです。

『個人事業主』はその名の通り、自分にすべての責任が発生します。

私のところにきて『業務委託』で働く方には
事前に売り上げの10%くらいは税金のために貯めておくよう伝えています。

それでも、『雇用』の感覚が抜けずに
振り込まれた金額を、給料と勘違いして
すべて使ってしまい、月末になるとキュウキュウとしている方が
かなりいます。

お金のコントロールができないのです。
商売で必要な、ガソリン代や高速代なども
お金が底をつき、必要経費すら捻出できない方もいました。

仕事のために必要なお金すら使い込んで
経費が払えずに働けなくなる方もいました。

車の保険料が払えずに無保険で車を動かす人もいました。
発覚次第、すぐに業務提携を解除しましたが。。。

「ウーバーイーツ」も同じ状況になるんだろうなーと
傍観しています。

税務署は税務調査を行う際、
5年くらいは泳がせて
滞納している税金額がある程度大きくなってから行うともいわれています。

去年あたりから
『業務委託』という働き方が増えてきましたので
あと3~4年もすると
税務調査ラッシュがやってきそうですね(笑)

同じように
昨年『持続化給付金』をもらうために
わざと事業をしている形をとり
お金をもらってから、すぐに廃業するなどといった
詐欺が流行しました。

これに加担した税理士などは、税理士資格はく奪など重い処分が下されているようです。
そこまでしてお金が欲しい方が多かったのだろうなーと
傍観していました。

事業をやっているとわかりますが
というか、確定申告や税金の知識がある程度あれば
誰でもわかると思うのですが

確定申告をすると
その年の収入が確定します。
その情報は、税務署と各市町村、県に通知されます。
その情報をもとに
所得税や住民税が確定するのです。

『持続化給付金』をもらうために
1年前の収入を偽造し、修正申告を行い
(昨年、確定申告をしていないので、修正という形であとから確定申告をします)
そして
前の年の50%以下に売り上げを偽装し、『持続化給付金』をもらう申請を出すのでしょうが

1年前の収入を確定させた時点で
今年の所得税・住民税が確定してしまいます。
そのため、『持続化給付金』の100万円をもらっても
先に税金を納めなくてはなりません。
ちなみに、時効がないので払わないとずっと追ってきます(笑)

そのうえで、『持続化給付金』をもらった年も
100万円の売上が確定してしまいます。
翌年も、所得税・住民税を納める必要が出てきます。

もちろん確定申告をしないという選択はできるでしょうが
当然、国側も『持続化給付金』を支払ったところを重点的にチェックするでしょうから
いずれバレます。
そして確定申告をすれば税金が確定します。
これも逃げられません。

ここまでわかっている人なら
わざわざ架空の事業をでっちあげてまで
100万円を取りに行くことはないのかな?
と思います。

かなり話が脱線してしまいました(笑)

『業務委託』で働き
その年だけで20万円以内でおさまれば
確定申告の必要はありません。

ただ、それ以上報酬を受け取る人は
今後どんどん増えていくと思います。

『業務委託』は
渡す側からすると、『雇用』ではないので
そこまで手厚い面倒を見る企業は少ないでしょう。
ただ、報酬を渡すだけです。
その後の確定申告などは『個人事業主』として
全責任は受け取る側にあります。

それゆえ、単純にお金だけを目的として
報酬を受け取り
『雇用』の感覚で
全額を使ってしまう方は後を絶たないのではないか?
と思います。

確定申告をしないまま、3~5年たった後
税務署からお尋ねがやってきて
通常よりもお高い税金を納める方が続出することでしょう。

今から数年後が少し楽しみです(笑)

きちんと事業として
最低限、税金の知識を踏まえた上で『業務委託』を行ってほしいと思いますし
お願いする企業側にも
ある程度のガイドラインを作る必要性はあると思います。

今後も『業務委託』はあらゆる分野に広がっていくと思います。
2000年前後に
正社員を切って『派遣社員』を大量に導入した数年がありましたが
今も同じような時期に来ている気がします。

働く側が損のないように
一人一人が知識武装する必要はあると思います。

最近気になった『業務委託』のお話でした。。

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